農業を温暖化から守り、儲かる産業へ
私たちは、「農業を地球温暖化から守る」というビジョンのもと、農業に真に利益をもたらす営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の導入と普及を目指し、仲間たちと共に全身全霊で取り組んでまいります。
なぜ今、営農型太陽光発電なのか
「営農型太陽光発電」とは、農地の上に太陽光パネルを設置し、農業と発電を両立させる仕組みです。この技術は十数年前から存在していましたが、残念ながら農業をおろそかにするような悪質な事例が散見されたり、採算が合わなかったりと、普及には多くの課題がありました。近年ようやくガイドラインが整備され、その真価が問われる段階に来ています。
私たちが、多くの難点が明らかになった今、あえてこの営農型太陽光発電に取り組むのには、明確な理由が2つあります。それは、深刻化する高温障害への有効な対策であり、同時に日本の再生可能エネルギー供給に必要不可欠な存在であるという確信です。

気候変動から日本の農業を守るために
ここ数年、地球温暖化の影響は誰の目にも明らかです。特に農業分野では、作物の収量低下を引き起こす「高温障害」が年々深刻化しています。この変化の速度はあまりにも速く、品種改良では追いつきません。また、植物工場は初期投資(CAPEX)が非常に大きく、広大な土地を必要とする作物には適用が難しいのが現状です。
私たちが提案する駆動式のパネルを用いた営農型太陽光発電は、太陽光を制御することで農地を過度な日差しから守り、激しい気候変動に対応する新たな選択肢です。さらに、発電した電力を売電することで、導入にかかる初期投資を賄いながら、農業経営の安定化にも貢献できる、画期的な方法なのです。
1.5度目標の実現に向けた、日本の新たなエネルギー源として
日本政府は、「2050年までのGHG(温室効果ガス)実質排出ゼロ」や「2030年までのGHG半減」、「2030年までに再生可能エネルギー比率を40~50%」といった、気候変動対策の国際的な枠組みである「1.5度目標」の実現に向けた高い目標を掲げています。
しかし、山を切り崩して大規模な太陽光発電所を建設する方法は限界に近づいています。土地が限られた日本において、広大な農地の上空を活用する営農型太陽光発電は、再生可能エネルギーを普及させるための、まさに最後の切り札と言っても過言ではありません。
例えば、日本の全農地面積のわずか数パーセントにあたる10万ヘクタールに私たちの営農型太陽光発電を導入するだけで、年間約570億kWhのクリーンな電力を生み出すポテンシャルがあります。これは、日本の「2030年再生可能エネルギー電力40~50%」という目標達成に対し、実に10%以上も貢献できる計算になります。
私たちはこのポテンシャルを最大限に引き出し、日本のエネルギー自給率向上と脱炭素社会の実現に貢献することを、会社の大きな指針として掲げます。
ソラグリならではの挑戦
営農型太陽光発電を普及するためには、真に農業に利するシステムとすることが必要不可欠です。農業を妥協する発電システム、では必ず普及に限界が来ます。
そこで弊社は東京大学の農学と工学の知見を活かし、太陽光パネルを農業ツールとして駆使します。
具体的には、一軸可動パネルと作物ごとの栽培促進アルゴリズムを使用し、気温や湿度などの微気候を制御し、激動する気候に適応しながら作物の生育を最大化します。
また、作物ごとに合わせて電気と通信環境を生かしたスマート農業ツールとすることで農作業を効率化します。 これにより農家の皆さんに積極的にシステムを導入していただき、農業を持続可能にし、地域主導の脱炭素に貢献いたします。
未来へ向けて
私たちの挑戦はまだ始まったばかりです。株式会社ソラグリは、営農型太陽光発電というテクノロジーを通じて、日本の農業が抱える課題と、国全体のエネルギー問題を同時に解決することに本気で取り組みます。
この志にご賛同いただける農家の皆様、地域の皆様、そして未来を共に創ってくださるパートナーの皆様、ぜひお力添えいただけますと幸いです。
これからどうぞ、よろしくお願いいたします。
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